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メジャーリリース

Ansys Zemax OpticsBuilder 2023 R1 リリースノート

  • December 20, 2022
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Ryosuke.Niitsu
Zemax Staff
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2023 R1 リリースノート

2023 年 1 月12 日

 

 

 

  

 

1 ツール、機能および利便性


1.1 折り返しミラーツールの修正

光学系を折り返すことで余裕のない狭いスペースに適合

折り返しミラーツールは、ユーザが環境をシミュレーションし、光学製品の厳しいスペース要件に適合するように折り返しミラーを配置する方法を提供しますが、メンテナンスが必要なレガシーツールでした。 このツールのオーバーホールにより、既知のすべてのエラーが解決され、バグが少なくなりました。 また、この重要な更新により、折り返しミラーツールは将来的に機能を追加できるようになります。 

折り返しミラーツール には以下の修正が含まれます

  • 折り返しミラーは、近くのコンポーネントから光学特性を取り込まず、MIRROR材質を使用。

  • 折り返しミラーツールに関するエラーメッセージの簡素化。

  • 折り返しミラーを設置して [光線フットプリント境界] (Ray footprint boundary) ツールを使用した時、全てのコンポーネントに光線フットプリント境界を適用。

  • 機械的なサブアセンブリが存在する場合、最終的な部品配置と一致する正しいプレビューを表示。

  • 折り返しミラーのサイズ(半径)は最大クリアアパチャをティルト角の余弦 (cos) で割ることで正しい値を算出。

  • 折り返しミラーツールの設定を変更した時、クラッシュが発生することの修正。

  • 機械部品が光学マネージャで光学部品と誤認識され、間違ったセクションに割り当てられることなく、正しく割り当てられるように修正。

  • OpticStudioから取り込まれたミラーとOpticsBuilderのツールを使用して配置された折り返しミラーの両方が配置された光学系で、シミュレーション機能が光線追跡を実行することを確認。

 

1.2 方程式駆動インポート オプション

方程式駆動インポートによるレンズ面を作成している方程式の公開

OpticsBuilderはバックグラウンドで面の方程式を使用してレンズ形状をインポートし、パラメトリックな部品ファイルを作成できるスプラインを使用して部品を作成します。この新しい[方程式駆動インポート] (Equation-driven import) 機能は部品ファイルに方程式を公開、関連付けながら、面を形成します。これにより、光学部品をPDMに保管した後、部品の作成に使用した方程式を呼び出すことが可能です。方程式駆動サーフェスは多くのデータを持っているため、レンズエッジを作成する場面などで、面をより簡単に調整できます。方程式駆動インポートオプションは標準面、偶数次非球面、バイナリ2、バイナリ2A、軸外しミラーのノンシーケンシャルコンポーネントタイプで利用できます。

図 1.1.a 環境設定にある方程式駆動インポート オプション

 

1.3 Ansys Zemaxトラブルシューティング

Ansys Zemax トラブルシューティングのアップデート

OpticsBuilder 2022 R2.02 では、Ansys Zemax トラブルシューティングが更新され、ユーザが問題の説明を入力するためのオープン テキスト フィールドが使用できるようになりました。この新しく更新されたトラブルシューティングツールは、Ansysライセンスに接続して検証することで、ライセンスの問題を排除します。これにより、解決までの時間を短縮することができます。

 

2 バグ修正


OpticsBuilder 2023 R1 には以下のバグ修正が含まれます。

  • [軸外しミラー] (Off-Axis Mirror) の問題 – 光学特性の編集ウインドウで、軸外しミラー [Off-Axis Mirror] の半径を0から別の値に変更した時、レンズ形状に変化しない問題が修正されました。
  • ディテクタビューアの問題 – 光学特性の編集ウインドウで、ディテクタタイプを変更してもプレビュー機能にディテクタタイプが正しく表示されない問題が修正されました。
  • オプトメカ部品の外観 – ユーザがCADツールを使用して光学部品に変更を加えたとき、光学部品からオプトメカ部品に変更されます。ユーザがこのファイルを ZBD ファイル にエクスポートして、再度インポートすると、形状が変化する問題が修正されました。
  • シミュレーション精度の問題 – シミュレーションの精度設定を変更した時、ディテクタの画像が更新されない問題が修正されました。
  • 境界光線の問題 - Creoの [非表示消去] (Erase Not Displayed) という機能を使用してローカルワークスペースをクリアせずに、Creoに新しい.ZBDファイルを閉じて追加すると、境界光線が非表示になる問題が修正されました。
  • インポートが停止する問題 – OpticsBuilderがインポートしているとき、赤い「×」を表示して停止する問題を修正しました。ユーザはCreoを再起動してからOpticsBuilderでインポートする必要があります。
  • シミュレーション結果が更新されない問題 – 一部のユーザで、環状のメカ部品に変更を加えてシミュレーションを実行しても、その変更を正確に反映した結果が更新されない問題がありました。シミュレーションツールは更新され、正しい結果を表示するようになりました。
  • シュミットカセグレンサンプルに関する問題 – シュミットカセグレンサンプルファイルはOpticsBuilderから ZBD ファイルでエクスポートしたときに材質が変更される問題が修正されました。 このサンプルファイルをOpticsBuilder にインポートする際にもランダムでクラッシュする問題も修正されました。
  • 光学マネージャとリボンが使用できなかった問題 – ユーザが挿入された光学アセンブリを削除すると、光学マネージャが消え、上部のリボン メニューがグレーアウトしていました。光学アセンブリを削除する場合、光学マネージャが残り、光学部品のみが削除されるようにしました。また、上部のリボンメニューもアクティブであることを確認しました。
  • OpticsBuilderライセンスがアクティブでない場合のCreoの停止 - OpticsBuilderをインストールしてOpticsBuilderライセンスがアクティブでない場合、[OpticsBuilderについて] (About OpticsBuilder) をクリックするとCreoが停止する問題が修正されました。
  • レポート作成ウインドウ - レポート作成ウインドウを開くと、バックグラウンドに隠れていました。レポート作成ウインドウはフォアグラウンドで開かれるように修正されました。
  • OpticsBuilderのアップデート – ユーザが[アップデートをチェック] (Check for Update) をクリックすると、エラーメッセージが表示される問題が修正されました。

 

3 お知らせ


ISX散乱は2023年R1リリース以降に非推奨

ISX散乱は、将来的にITまたはセキュリティの脆弱性をもたらす可能性のある旧式のMicrosoftコンポーネントに依存しているため、2023年のR1リリース以降、OpticsBuilderから削除される予定です。新しいBSDF散乱ライブラリは簡単に更新、安全な方法でのメンテナンスが可能なフォーマットであり、将来的にOpticsBuilderで利用できるようになる予定です。

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