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OpticStudioのMTF解析機能について説明します。

MTFの解析機能には以下の3種があります

・幾何光学的MTF

・FFT MTF

・ホイヘンスMTF

 

それぞれのMTFには、以下のような特徴があり、計算時に使用するPSFが異なります。

幾何光学的MTF

・回折が考慮されない

・幾何光学解析のスポットダイアグラムを基に計算

・回折限界に近い光学系には適さない
→収差が大きい光学系で、空間周波数が低い場合の解析に適している

 

FFT MTF

・回折が考慮される

・射出瞳上の波面の複素振幅をFFT(高速フーリエ変換)を使用して求めたPSFを基に計算
→解析時間が早い

・正しい結果を得るには、制限がある
(Fナンバー>1.5、像面が遠視野、主光線が像面に垂直 etc)

 

ホイヘンスMTF

・回折が考慮される

・射出瞳上のホイヘンスウェーブレットの複素和より求めたPSFを基に計算
→精度は高いが、計算時間がかかる

・ほぼすべての光学系に対して有効

・十分なサンプリングが必要

 


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