熱解析を行った際の、マルチコンフィグレーションエディタで設定される、サーマルピックアップの偶数次非球面などのパラメータがどのように設定されるのか知りたいので、解説してください。
偶数次非球面のサグ量は、以下の式で表されます。
一方、長さに関連するパラメータは以下の様に、熱膨張も加味されることがかかれています。
これらはどのようにつながるのかを、解説します。
サグ量の式では、Zは長さの次元を持ちます。そして、rも長さの次元を持っていますので、このことから、α1~α8はそれぞれ:長さ]-1~長さ]-15の次元を持っていることが分かります。
この長さが、TCE×ΔTだけ伸びたとして計算します。
以下例題を用いて計算してみます。
以下の様にTCE=8、曲率半径100、α1~α3の値=100とした偶数次非球面を第2面に設定したモデルを作成しました。
各コンフィグレーションの温度は、20℃、60℃、100℃となり、それぞれのコンフィグの温度差は、コンフィグ2では40℃、コンフィグ3では80℃となります。
この時、コンフィグレーション2に対する、長さは1+8*10^-6*40=1.000032となります。
そのため、曲率半径は100*1.000032=100.0032
この逆数である曲率は、1/100.0032=9.9968010237E-03
α1は、100/1.000032=99.968010237
α2は、100/((1.000032)^3)= 99.904061407
α3は、100/((1.000032)^5)= 99.840153485
となります。
同様に、コンフィグレーション3では
この時、コンフィグレーション2に対する、長さは1+8*10^-6*80=1.000064となり、
曲率半径は100*1.000064=100.0064
この逆数である曲率は、1/100.0064=9.9936040934E-03
α1は、100/1.000064=99.936040934
α2は、100/((1.000064)^3)= 99.808245498
α3は、100/((1.000064)^5)= 99.680613484
となります。
このように、熱解析時に設定されるパラメータの計算は行われます。
本ポストで使用したモデルを添付します。
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