シーケンシャルモードの座標ブレークで任意の点を中心に回転させる方法について説明します。
座標ブレークは、シーケンシャルモードで面を任意の位置や角度に設定するためのツールです。面をティルトさせるときの基準点は、デフォルトでは面の頂点になっており、複数の面で構成されるレンズなどをティルトさせる場合のデフォルトの基準点は、最初の面の頂点になります。
しかし、状況によっては、レンズの上端や下端、またはレンズの中心など、他の点を中心にティルトの設定をする必要がある場合があります。ナレッジベース記事の「How to pivot any element about any point in space」で任意の点を中心にディセンタ、ティルトさせる方法について、段階的なプロセスが紹介されていますが、このプロセスはやや複雑です。
この作業を簡単にするため、「ティルト/ディセンタ エレメント」ツールが強化され、空間内の任意の点を中心に、ディセンタ、ティルトさせることができるようになっています。
まずティルトさせたい面を選択し、その後「ティルト/ディセンタ エレメント」ツールをクリックします。
「ティルト/ディセンタ エレメント」画面が表示されるので、ローカルまたはグローバル座標系のXYZ座標で、回転中心を指定します。以下の例では、ガラスの裏面下端が回転中心となるように、ローカル座標(0,-10,3)としています。
OKをクリックすると、レンズデータが以下のようになります。
適切に設定されているか、マルチコンフィグレーションを使用して確認してみます。マルチコンフィグレーションにPRAMオペランドを設定し、面3、パラメータ3とします。またコンフィグレーションを1つ追加し、2つ目を30とします。
そうすると、コンフィグレーション2にした場合、面3のパラメータ3のX軸のティルトが30に設定され、レイアウトも変わります。
3Dレイアウトの設定で、コンフィグレーションを「全て」にすると、以下のように回転の基準点が、ガラス裏面の下端にあることが確認できます。
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