ノンシーケンシャルモードで設定できる、ディテクタ(体積)を使う際によくあるミスを紹介します。
ノンシーケンシャルモードで設定できる、ディテクタ(体積)を使う際によくあるミスを紹介します。
①レンズ内での光線の吸収や、レンズ内の光線を見ようとしてもうまく見れないです。どうすればいいですか?
まず、ディテクタ(体積)はノンシーケンシャルモードでは体積オブジェクトとして扱われます。
これはどういうことかというと、以下のネストルールが適応されることになります。
このため、例えばレンズの内部の吸収の様子を観察したい場合には、以下の様にノンシーケンシャルコンポーネントエディタ(NSCE)の上のスレッド(行)にディテクタ(体積)を設定して、それより下の行にレンズのオブジェクトを設定する必要があることを示しています。
正しく設定されていない場合の吸収光束を表示させた図
3Dレイアウトが平行光のままとなっていて、レンズの素材が空気に置換されたことにも注目してください。
正しく設定された場合の吸収光束を表示させた図
3Dレイアウトはレンズが正しくレンズとして働いており、吸収光束も表示されていることが分かります。
また、内部吸収を正しく設定するには、光線追跡時に偏光の使用]のオプションが必要で、
コーティングによる吸収は吸収光束には反映されません。
②レンズの断面での吸収光線を表示させたいのです。
ディテクタ(体積)は以下の様なX,Y,Z軸を持っており、ディテクタビューアではXY平面を、Zの位置で指定して表示します。
その為、上記の様にレンズ断面のデータを取得するためには、以下の様にNSCE上でY軸チルトー90°を設定してやる必要があります。
今回のサンプルファイルを添付しましたので、参考にしてください。
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