
2022 R2 リリースノート
2022年 8月 3日
1. ツール、機能および利便性
1.1 高度な光線形状ツール –自動シミュレーション オプション
[主光線] (Chief Rays) と [光線フットプリント境界] (Ray Footprint Boundaries) において、一般的なシミュレーションの後に自動的にシミュレーションを実行するオプションを追加しました。
以前、[主光線] (Chief Rays) と [光線フットプリント境界] (Ray Footprint Boundaries) ツールを紹介しました。主光線および光線フットプリント境界を生成するには、シミュレーションが必要で、これらのシミュレーションは一般的なシミュレーション機能とは独立して実行されます。22.2.1 では、これらの機能を頻繁に実行するユーザーに対して、必要なクリック数を減らすために、一般的なシミュレーションに続いて主光線および光線フットプリント境界のシミュレーションを自動的に実行する設定を追加しました。

1.2 最新情報のポップアップ
最新情報の表示
OpticsBuilder for Creo 22.2.1 では、[最新情報] (What’s New) のポップアップ ウィンドウを導入します。新しいバージョンのOpticsBuilder をインストールすると、このウィンドウが表示され、インストーラーに含まれる新機能の概要を簡単に確認できます。このウィンドウは、新しいインストーラーを初めて開いたときに1 度だけ表示され、それ以降は表示されません。
1.3 新しいエンドユーザー ライセンス許諾契約 (EULA)
EULA の更新
OpticsBuilder for Creo 22.2.1 では、新しい[エンドユーザー ライセンス 許諾契約] (EULA) がリボンの[OpticsBuilder について] (About OpticsBuilder) タブにリンクされています。
1.4 Creo ステータスバーのメッセージ
Creo ステータスバーには、復元された光学系の状態が表示されます。
ユーザーが以前に保存したオプトメカ アセンブリを開こうとすると、下部のCreo ステータスバーに、光学系の復元が進行中であるかどうか、および復元に成功したときにOpticsBuilder を使用して作業を続行するかどうか表示されます。
2. バグ修正
OpticsBuilder for Creo 22.2.1 には以下のバグ修正が含まれます。
- 読み取り専用の光学部品をアクティブにすると正しく動作しない – ユーザーが読み取り専用の光学部品をアクティブ化すると、部品モードで開き、左側にコンポーネントの面のプロパティ メニューが表示されます。このメニューにはクリック可能なウィンドウとドロップダウン メニューがあり、読み取り専用であるため、実際には変更できない場合でも、ユーザーが情報を変更できるように思わせていました。ユーザーを混乱させないように、グレー表示させてクリックできないように修正しました。
- OpticsBuilder のライセンスを無効にして起動すると、Creo が停止する – Zemax legacy OpticsBuilder の場合のみ、ユーザーがOpticsBuilder ライセンスをアクティブにしないでCreo を開き、リボンから[OpticsBuilder について] (About OpticsBuilder) を選択すると、Creo が停止しました。これは、ライセンスが表示されない、[OpticsBuilder について] (About OpticsBuilder) ウィンドウが表示されるように修正しました。その後、ユーザーはウィンドウを閉じて、通常通り Creo を使用することができます。
- [光線アニメーション] (Ray Animation) で、境界光線が完全に表示されない – [光線アニメーション] (Ray Animation) 機能は、光線のサンプルセットを使用して、アニメーションをレンダリングします。光源ごとに十分な境界光線が含まれるように、サンプリング形式を変更しました。
- EULA リンクが機能しない – Ansys Zemax OpticsBuilder のみ – EULA を開くためのリンクが機能していませんでした。これを修正しました。
- UI の改善
- [カスタム コンポーネントの作成] (Creating custom component) ダイアログ ウィンドウが[光源を追加] (Add Source) ダイアログウィンドウに重なっていました。
- ユーザーがシミュレーションを実行し、[レポートを生成] (Generate Report) ウィンドウを開いたまま、レポートの印刷を選択し、その後ユーザーが別のソフトウェアに切り替えてから、終了するために戻ってくると、[レポートを生成] (Generate Report) ウィンドウはデフォルトで背面になり、この非表示のウィンドウが閉じられるまで停止しているCreo が表示されていました。このウィンドウがデフォルトで背面にならず、ユーザーは戻って作業を続けることができるようになりました。
- [オプティクス マネージャ] (Optics Manager) で制御された機械部品に対して、古い警告メッセージ (黄色の三角形) が追加されました
- 日本語UI – 追加された UI のツールチップと説明が日本語に翻訳されました。