Skip to main content
メジャーリリース

OpticsBuilder 20.2 リリース ノート


Takashi Matsumoto
Fully Spectral
Forum|alt.badge.img+1

2020 年 5 月 19 日

 

1 CAD 拡張


 

1.1 OPTICSBUILDER FOR CREO

OpticsBuilder が PTC Creo Parametric に対応

OpticsBuilder 20.2 は、PTC Creo Parametric バージョン 4、5、6に対応しています。今回のリリースにおいて、SOLIDWORKS 版と Creo 版で使用できる機能は完全に同じです。OpticsBuilder for Creo の詳細情報については、MyZemax ラーニング パスを参照してください (ラーニング パス - OpticsBuilder 入門 -)。

 

2 ツールと機能


 

2.1 CAD: パーツ モードでの図面生成

CAD のアセンブリ モードとパーツ モード両方で図面を自動生成

OpticsBuilder 20.2 は、ボタン クリックで光学図面を自動生成する機能を、パーツ モードでも使用できるようになりました。これにより、ユーザーはアセンブリから単一の光学部品を開いて、OpticStudio から .ZBD ファイル経由で提供された光学製造データを自動的に加えた図面を作成できます。ユーザーは、パーツ モードで自動図面作成機能を使用でき、OpticsBuilder テンプレート、SOLIDWORKS の CAD テンプレート、もしくは独自のカスタム テンプレートを使用できます。レンズ図面生成ボタンは Creo リボンまたは SOLIDWORKS コマンド マネージャにあります。新しいパーツ モードの図面機能を、図 2.1.a に示します。

 

 

図 2.1.a リボンに追加されたレンズ図面生成ボタンとポップアップされるテンプレート選択画面


2.2 CAD: パーツ モードでの参照図形の生成

アセンブリ モードとパーツ モード両方で参照図形を生成

OpticsBuilder 20.2 は、参照図形を生成する機能を、パーツ モードでも使用できるようになりました。これにより、ユーザーはアセンブリから単一の光学部品を開いて、計測や CAD の光学アセンブリへの機械部品の合致を用いる機械部品の設計において、光学系の参照図形を使用できます。ユーザーは、光学部品の頂点、曲率の中心、光軸、クリア アパチャのような参照図形を作成できます。参照図形を生成するボタンは、Creo リボンまたは SOLIDWORKS コマンド マネージャにあります。新しいパーツ モードの参照図形の生成機能を、図 2.2.a に示します。

 

 

図 2.2.a リボンに追加された参照図形の生成ボタンと参照図形を選択するドロップ ダウン メニュー


2.3 コメント ポップアップ

.ZBD ファイル内のコメントによる OpticStudio ユーザーと CAD ユーザーのコミュニケーションの改善

OpticStudio ユーザーは、[Prepare for OpticsBuilder] (OpticsBuilder 向け準備) ツールの使用中に .ZBD ファイルにコメントを追加できます。OpticsBuilder 20.1 リリースでは、このコメントは システム設定 > 設計設定から表示できました。OpticsBuilder 20.2 では、CAD でファイルを変換して構築した後にファイルに添付されたコメントを表示する、ポップアップ ウィンドウが追加されました。これにより、コメントがある場合のコミュニケーションが確実に取れるようになりました。ファイルにコメントが含まれていない場合は、ポップアップ コメント ウィンドウは表示されません。ポップアップ コメント ウィンドウを、図 2.3.a に示します。

 

 

図 2.3.a OpticStudio ユーザーからのコメントを表示するポップアップ ウィンドウ

 

3 有用性


 

3.1 計算領域: 複数選択

シミュレーションに含める部品選択中のユーザー インターフェースとユーザー エクスペリエンスの改善
以前の OpticsBuilder はグラフィック領域においてドラッグ可能なエッジを持つ境界ボックスを使用し、ユーザーはシミュレーション機能の使用中に考慮する部品を選択していました。この境界ボックスは使いにくく精度が低いため、削除されました。その代わりに、マウスをクリック ドラッグで複数選択した部品を計算領域に含める機能を搭載しました。新しいクリック ドラッグでの複数選択機能を、図 3.1.a に示します。

 

 

図 3.1.a 計算領域: クリック ドラッグでの複数選択機能

 

3.2 シミュレーション光線の非表示 / 表示ボタン

ボタン一つでシミュレーション光線を非表示または表示

境界光線ボタンと同じように、20.2 ではシミュレーション機能を使用中に生成された光線を、ボタン一つで非表示または表示する、[光線の非表示 / 表示] (Hide/Show Rays) ボタンを搭載しました。この機能により、OpticsBuilder で作成されたシミュレーション光線を表示したり消したりしながら、機械部品が光学性能に及ぼす影響をグラフィック領域で簡単に解析できます。光線の非表示 / 表示ボタンは、Creo リボンまたは SOLIDWORKS コマンド マネージャにあります。新しい光線の非表示 / 表示ボタンを、図 3.2.a に示します。

 

 

図 3.2.a 新しい光線の非表示 / 表示ボタン


4 性能と安定性の改善


 

OpticsBuilder 20.2 には以下の改善が含まれます:

OpticsBuilder for SOLIDWORKS と OpticsBuilder for Creo 両方でサポートされる部品:

  • [グリッドサグ レンズ] (Grid Sag Lens)
  • [グリッドサグ レンズ 2] (Grid Sag Lens 2)

 

5 バグ修正


 

OpticsBuilder for SOLIDWORKS 20.2 には以下のバグ修正が含まれます:

  • 散乱特性の編集に起因するクラッシュ – ファイルが前回開かれてから、散乱プロファイルが編集された機械部品が含まれている場合、.ZBD ファイルを開いて変換して構築するときに 、SOLIDWORKS がクラッシュする問題が修正されました。
  • 計算領域: 境界ボックスを移動したときのクラッシュ – 既存の境界ボックスを削除し、クリック ドラッグによる計算領域の複数選択機能を搭載したことで、この問題は解消されました。
  • シミュレーションの失敗とウィンドウが閉じる – シミュレーションの実行しているときに、失敗して機能ウィンドウが閉じる場合がある問題が修正されました。
  • 更新されたシステムがシミュレーション後に変更されたと認識される – .ZBD ファイルの更新を使用すると、OpticsBuilder はシミュレーションを実行した後に更新されたファイルを、変更されたファイルと認識していました。OpticsBuilder は現在、シミュレーションを実行した後に、更新された .ZBD ファイルを新しいファイルと認識するようになりました。
  • 2 つ目の図面作成後のクラッシュ – ユーザーが図面を作成して、その図面ウィンドウを閉じて、同じ部品の図面を再度作成したときに、SOLIDWORKS がクラッシュしていました。この問題は修正され、OpticsBuilder で 2 つ目の図面を生成してもSOLIDWORKS はクラッシュしなくなりました。

 

Did this topic help you find an answer to your question?

0 replies

Be the first to reply!

Reply


Cookie policy

We use cookies to enhance and personalize your experience. If you accept you agree to our full cookie policy. Learn more about our cookies.

 
Cookie settings