2021年6月29日
OpticStudio 21.2.1には、次のような修正と機能強化が含まれています。
パフォーマンスおよび安定性の改善
·[レーザーとファイバ] (Laser and Fibers) – [スキュー ガウシアン ビーム] (Skew Gaussian Beam) と [物理光学伝搬] (Physical Optics Propagation) が更新され、主光線に対してローカル軸を 90°回転させる [座標ブレーク ] (Coordinate Break) を扱えるようになりました。
·[グリッド サグ] (Grid Sag Surface) – この面の光線追跡を改善しました。以前は、空値の曲率、空値のコーニック係数、空値の一次非球面係数を持つ面や不連続な面では、光線追跡アルゴリズムが誤った位置に収束することがありました。
·STAR – FEA データセットが不適切な面に適用された場合の安定性が向上しました。これまでは、この問題で OpticStudio がクラッシュすることがありました。
·ZOS-API – ZOS-APIにSTARの基準サグの除去コマンドが追加されました。
·STAR – [アライメント チェック] (Alignment Check) の [ポイント サイズ] (Point Size) のオプションが 「小」、「中」、「大」 になりました。
バグの修正
·SVIG オペランド – 評価関数の最終値が正しくなく増加することがあるバグを修正しました。
·[視野に対するホイヘンス MTF] (Huygens MTF vs. Field) – 特定の視野点で光線がシステムを伝播しない場合、MTFが正しく報告されるようになりました。これまでは 「1」 と誤って報告されていました。
·[ブール ネイティブ] (Boolean Native Object) – オブジェクトが共同設置された場合に、ブール ネイティブ オブジェクトが正しいオブジェクト プロパティを持つようになりました。
·STAR – STAR 解析ウィンドウが、異なる OpticStudio セッション間で設定を正しく保存するようになりました。これまでは、保存された FEA データを含む ZMX ファイルを再度開くと、解析結果が更新されて異なる結果になることがありました。
·[幾何光学的像解析] (Geometric Image Analysis) – テキスト タブは、参照光線を基準にして X/Y 光線の位置を報告するようになりました。以前は、これらはローカルな頂点を基準にして報告されていました。
·[ティルト/ディセンタ エレメント] (Tilt/Decenter Elements) – 軸外し回転中心 を指定したときに、デフォルトの厚さをダミー面に移動して正しく補正するようになりました。以前はデフォルトの厚さが誤って削除されていました。
·STAR – STOP ファイルフォルダから手動で削除された .txt ファイルを [フィット アセスメント] (Fit Assessment) ツールで読み込もうとすると、エラーメッセージが表示されるようになりました。以前は、これにより OpticStudio がクラッシュしていました。
·STAR – FEA データのファイル名が、[フィット アセスメント] (Fit Assessment) および [FEA データの読み込み] (Load FEA Data) ツールに正しく表示されるようになりました。これまではファイル名に下線符号が含まれていると正しく表示されないことがありました。
既知の問題点
·[ティルト/ディセンタ エレメント] (Tilt/Decenter Elements) – 軸外し回転中心 (回転中心X、Y、Z がゼロでない場合) を適用するとき、選択した [終了面] (Last Surface) として設定されているの「厚み」に「変数」以外のソルブが含まれている場合は、結果が正しいかどうかを確認するのに特に注意が必要です。この既知の問題が修正されるまでは、ツールを使用する前に、目的のソルブが挿入されている終了面の後に「ダミー面」を挿入して、その「ダミー面」を新しい終了面としてツールで選択することを推奨します。