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23.2 リリース ノート

2023 年 7 月 12 日

1 ツール、機能及び利便性

1.1 合成面: マルチ コンフィグレーションの対応 (サブスクリプションの PROFESSIONAL および PREMIUM エディションのみ)

複雑なズームレンズでも、面のイレギュラリティを容易に公差解析

Zemax OpticStudio 23.1で導入された合成面](Composite Surface)機能は、サグベースの面に任意のサグベース面のサグを追加できるため、複雑な面形状をシーケンシャルモードで簡単に作成することが可能です。また、この高度な機能により、回避策なしで、サグベースの面のイレギュラリティを直接公差解析ができます。

Zemax OpticStudio 23.2 では、新しいマルチコンフィグレーションオペランドが追加され、面プロパティの合成面セクションにある、ティルトおよびディセンタパラメータが複数のコンフィグレーションでサポートされます。

- CSDXとCSDYは、合成面におけるXとYのディセンタを表します。

- CSTX、CSTY、CSTZは、合成面におけるX、Y、Zのティルトを表します。

個々のコンフィグレーションに対して合成面の動作をオンまたはオフにするには、IGNRオペランドを使用して、特定の合成面を無視できます。

 

1.2 合成面:ツールや解析のサポート (サブスクリプションのProfessional およびPremium エディションのみ)

合成面を使用する際の設定、解析、エクスポート機能が向上

以下のツールや解析が、合成面を含む設計を完全にサポートするようになりました。

  •  0Speos Lens system へのエクスポート]( Export to Speos Lens System)
  •  3CAD ファイルのエクスポート]( Export CAD File)
  •  Zemax ブラック ボックス データのエクスポート]( Export Zemax Black Box)
  •  :物理光学伝搬]( Physical Optics Propagation (POP))
  •  ;エレメントの反転]( Reverse Element)

 

2 ライブラリ及びカタログ

2.1 Parasolid CADライブラリ (すべてのエディション)

従来のACIS CADライブラリをParasolidライブラリに置き換え

OpticStudioは、Parasolid CADライブラリを利用して、より速く、より正確な光学形状を作成できるようになりました。これは、OpticsBuilder にある新しい Parasolid サポートと一致しています。

Parasolid ライブラリはデフォルトで使用されます。OpticStudio 環境設定](OpticStudio Preferences) > 0全般] (General) のオプションのチェックを外すと、OpticStudio は SMS ライブラリに戻ります。

 

2.2 ISX及び RSMX ライブラリ (すべてのエディション)

OpticStudio から非推奨のIS ライブラリと Radiant Source Models を削除

23.1 リリースで、RSMX および ISX ライブラリは非推奨となりました。非推奨の理由は、これらのライブラリが、将来的にITやセキュリティの脆弱性をもたらす可能性のある旧式のMicrosoftコンポーネントに依存しているためです。これらのライブラリおよびライブラリに依存する機能は、23.2 リリースで完全に削除されました。これには、以下の機能が含まれます:

  • rRadiant Source Models をダウンロード] (Download Radiant Source Models)
  • 0Radiant Source Models を表示] (View Radiant Source Models)
  • s光線の生成] (Generate Rays)
  • /リバース ラディアンス] (Reverse Radiance)
  • IS ライブラリ] (IS Scatter Catalog)

上記の機能に加えて、評価関数オペランドのREVR、ReverseRadiance™ ディテクタ](ReverseRadiance™ Detector) および ターゲット オブジェクト](Target Object)も削除されました。

 

3 バグの修正 

  • STAR FEA データ ビューア] (STAR FEA Data Viewer) – STARタブのFEAデータビューアで、レンズファイルを保存して再度開くと、表示されているデータが保持されるようになりました。
  • l標準スポットダイアグラム] (Standard Spot Diagram) – システム エクスプローラ](System Explorer)のアフォーカル単位がスポットダイアグラムに正しく反映されない不具合を修正しました。
  • NSC 光線追跡 – Ansys Zemax OpticStudio は、NSC 光線追跡ツールを使用する際に、デフォルト値に戻るのではなく、ユーザーが設定したコア数を正しく保存するようになりました。
  • 屈折率分布のDLLs – シーケンシャルモードで、屈折率勾配のあるユーザー定義面やGRIN材質の後に非球面が定義されている場合の、GRIN光線追跡が改善されました。効率性を目的として、GRIN光線の交点計算にいくつかの制限が加えられ、GRIN材質内で光線の方向が反転するような特殊なケースでは、光線追跡が途中で終了される場合があります。シーケンシャルのGRIN光線追跡の問題が発生した場合は、テクニカルサポートにお問い合わせください。
  • Q タイプ自由曲面] (Q-Type Freeform) – 光線と面の交点の反復探索中に、方位角極座標が適切に更新されない問題を修正しました。この問題により多項式計算のエラーが発生し、光線と面の交点および面法線ベクトルに不正確さが生じていました。
  • STAR >フィット アセスメント] (Fit Assessment) – 最大レベル](Max Leve) の値を16より大きい値に設定した場合、ツールはデフォルトの値である8に戻っていました。この設定が最大16のままとなるように修正しました。
  • rNSC グループに変換] (Convert to NSC tool) – シーケンシャルモードのr拡張多項式] (Extended Polynomial)面を対応するNSCオブジェクトに変換すると、不正確な形状になる問題を修正しました。