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Zemaxを最新版にしようとしたのですが、Ansys Zemax OpticStudio 2023 R2.02 リリースノートにバグ修正として以下の記載がありました。

  • ホイヘンスPSF] (Huygens PSF– マルチコンフィグレーションにおいて、tホイヘンスPSF] (Huygens PSF) が個々のコンフィグレーションからの PSF 結果の合計をインコヒーレントではなくコヒーレントで計算していた問題を修正しました

私はマルチコンフィグレーションを用いて、複数コンフィグレーションの合成PSF(つまりコヒーレントで足し合わせたPSF)を計算させています。具体的には、主鏡が複合鏡である望遠鏡において各セグメントミラーに誤差があった場合の影響を見積もるため、マルチコンフィグレーションを利用した合成PSF計算使用しています。この用途ですとコヒーレントのPSF足し合わせが必要となるのですが、機能のオプションとしてマルチコンフィグレーションでのコヒーレント足し合わせもできるように要望を出していただけないでしょうか?インコヒーレントとコヒーレントのどちらかを選択できるイメージです。

ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

この度は貴重なご意見を頂き、誠にありがとうございます。

コヒーレントのPSF足し合わせもできた方が良いとのこと承知致しました。

頂いたご意見を社内で共有し、機能追加のリクエストを出させて頂きます。

機能の追加は実装の難易度や重要性等が考慮されて選定され、実装が保証されるものではございませんのでご了承ください。


本件について確認しましたところ、リリースノートの記載が正しくないことが分かりました。

バグレポートには以下のように記載されておりますが、

 

正しくは以下のようになります。

複数の波長が設定されている場合、ホイヘンスPSFが個々のマルチコンフィグレーションからのPSF結果の合計をインコヒーレントではなくコヒーレントで計算していた問題を修正しました。

 

例えば以下のモデルですと、マルチコンフィグレーションの合成PSFはコヒーレントに足し合わされた結果になっております。

 

波長の設定を2つにしてマルチコンフィグレーションの合成PSFを確認しますと、2023R2.02では以下のようにインコヒーレント足し合わされた結果となります。

 

しかし以前のバージョンですと、以下のようにコヒーレントに足し合わされた結果となっており、今回のバグ修正でこちらが修正されました。

 

そのため単一波長でしたら、マルチコンフィグレーションでのコヒーレントのPSF足し合わせは、現行バージョンでも解析して頂くことが可能です。


平加 様、

ご回答ありがとうございました。私の使用用途は単波長なので、2023 R2.02でもコヒーレントの足し合わせができそうです。2023 R2.02にアップデートしたいと思います。この度は確認検証ありがとうございました。


この度は混乱を招いてしまい、申し訳ございませんでした。今後ともよろしくお願い致します。


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