レーザダイオードのファーフィールドパターンとニアフィールドパターンの設定方法を説明します。
こちらの記事の情報も参考になります。
レーザダイオードの設定には光源(ダイオード)を使用いたします。
別の記事に記載されている内容について参照ください。
レーザダイオードの設定例 | Zemax Community
例えば下記のようなファーフィールドパターンとニアフィールドパターンのダイオードの設定をします。
◆ファーフィールドパターン
◆ニアフィールドパターン
◆ファーフィールドパターンの設定
ノンシーケンシャルコンポーネントエディタ(NSCE)に下記のように入力します。
光源が二つに分かれているのは、後述するニアフィールドパターンの設定をするためです。
その為この二つの光源は、X位置が少し違い、パワーも違う値を入力しています。
光源(ダイオード)の他のパラメータを入力します。
非点収差 :ニアフィールドパターンもにゅうりょくする場合は0と入力します。
X発散角 :Xの発散角を入力します。本例では8°にしております。
光度が中心の1/e2(13.5%)になる半角です
Xスーパーガウシアン :スーパーガウス係数を入力します。
1 だと通常のガウシアン分布になります。
Y発散角 :Yの発散角を入力します。本例では14°にしております。
光度が中心の1/e2(13.5%)になる半角です
Yスーパーガウシアン :スーパーガウス係数を入力します。
1 だと通常のガウシアン分布になります。
Xの数 :レーザダイオードのX方向の個数を入力します。本例では1個
Yの数 :レーザダイオードのY方向の個数を入力します。本例では1個
デルタ X :上記のX方向の間隔を入力します。
デルタ Y :上記のY方向の間隔を入力します。
◆ニアフィールドパターンの設定
ここからはニアフィールドパターンの設定を入力していきます。
NSCEに下記のように入力します。
X幅 :発光領域のX方向の半幅です。この領域外から光線は射出しません。
Xシグマ :X方向の空間分布の 1/e2 強度の半幅です。
X-シグマが0のままだとX幅もゼロになりますので注意してください。
X-シグマとX幅が等しいと、1/e^2強度で足切りのようになります。
XシグマをX幅より大きくすると、分布は均一に近づきます。
X幅Hx :X方向の空間分布のスーパーガウス係数です。
Y方向も同様です。
本例のニアフィールドパターンはX方向に2つのピークがあることを想定しています。
もしもその個々の出力と発光パターンが同一なら、Xの数 に 2 と入力し、デルタX にそのピッチを入力すれば、光源は1つで足ります。
しかし、本例の2つのピークの出力とパターンは異なっていましたので、光源を2つ使用しています。
この状態で光線追跡を行うと下記のような結果を得られます。
今回作成したファイルを添付させていただきます。
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