レンズデータを含めずに、光線データのみを提供したい場合があると思います。シーケンシャルモードにはブラックボックスレンズ機能があり、レンズデータを含めずにファイルを提供することができますが、ノンシーケンシャルモードは、ブラックボックスレンズは対応しておらず、使用することができません。そのような場合にレンズデータを含めず、光線データのみを出力する方法を紹介します。
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以下の光源、レンズ、ディテクタ(矩形)が設定されたモデルで説明します。
レンズとディテクタの間に矩形オブジェクトを設定します。この矩形オブジェクトにレンズからの光線が十分に到達するように、ある程度大きく設定しておきます。
続いて光線追跡を実行します。光線追跡コントロールで、「光線を保存」にチェックをつけ、矩形オブジェクトが設定されているオブジェクト番号を「4-」と入力し、末尾を「.dat」とします。「4-」と「.dat」の間は、任意の名前を設定することができます。以下ではrectとしています。この状態で光線追跡を実行します。
ディテクタビューアで結果を確認すると以下のようになります。
次に光源(ファイル)を設定します。光源ファイルは先ほど保存したrect.datを選択します。解析光線数は、ファイルに保存されている上限に設定します。今回の場合、9.7303E+4になります。光源(矩形)の描画光線数と解析光線数は0にします。また標準レンズと矩形オブジェクトは、非表示にして無効にします。
そうするとレイアウトは以下のようになります。
この状態で再度、光線追跡を実行してみます。「光線を保存」のチェックは外しておきます。
結果は以下のようになり、先程と同様の結果が得られます。
このようにして.datファイルを作成すると、レンズデータを含めずに光線データのみを提供することができます。今回は矩形オブジェクトを使用しましたが、その他のオブジェクトを使用することも可能です。
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