22.1 リリースノート
2022 年 2 月 1 日
1 サンプルファイル
OpticsBuilder for Creo 22.1 では以下の既存のサンプルファイルが改善されました。
- Heliar 37mm
- Single Gauss 25mm
- Laser w Aplanatic Lens
OpticsBuilder for Creo 22.1 には以下の新しいサンプルファイルが含まれます。
- Cellphone camera lens
- Cube satellite
- Laser-induced thermal lensing effect
- Ultra-short throw projector
- Schmidt-Cassegrain
- Riflescope
2 ツール、機能及び利便性
2.1 スペースに拘束のある設計のサポート
新しいノンシーケンシャルモードの 軸外しミラー] (Off-Axis Mirror) オブジェクトのサポート
OpticsBuilder for Creo 22.1 では、OticStudio 21.3 で新しいオブジェクトとして導入されたノンシーケンシャルモードの s軸外しミラー] (Off-Axis Mirror) オブジェクトを使用することができるようになりました。このサポートにより、OpticsBuilder ユーザは設計の整合性と解析ツールの完全な利便性を損なうことなく、Zemax 製品全てでこのオブジェクトを使用することができるようになりました。
2.2 CREO 7 でのOPTICSBUILDER のサポート
OpticsBuilder for Creo 7 が利用可能になりました。
OpticsBuilder は PTC Creo Parametric 7.0.5.0 以降で使用できるようになりました。PTC 社によるこのメジャーリリースをサポートすることにより、新しい CAD 機能を利用するユーザに OpticsBuilder を提供し続けることができます。なお、PTC 社で見つけた Creo 7 のバグにより、OpticsBuilder はCreo のデータコード 7.0.5.0 以降でのみ提供可能となります。また、Creo 4、5、6、用の OpticsBuilder も引き続きご利用いただけます。
2.3 上級光線ツール – 主光線
インタラクティブ主光線により、CAD ユーザはより優れた光学製品を設計できます。
OpticsBuilder for Creo 22.1 では、新しい一連の上級光線ツールを導入しています。主光線 ツールは、主光線のセットアップで選択した 光源] (Sources) に基づいて主光線を生成します。次に、主光線が /光源] (Sources) の中心から出射され、光学系の Z 軸に沿って追跡されます。CAD ユーザはこの光線のセグメントをクリックして、CAD ツールを利用して、機械部品が光線に与える影響を測定、位置及び解析ができます。これにより、ユーザはCAD 環境内で機械的なアセンブリに対して十分な情報に基づいた決定やさらなる変更を行い、アセンブリが光線経路で定義された要件を満たしていることを確認できます。
3 バグ修正
OpticsBuilder for Creo 22.1 には以下のバグ修正が含まれます。
- 波長エラーメッセージ – ユーザが OpticsBuilder 内の光学部品にコーティングを追加した場合、システムに割り当てられた波長と一致しない波長エラーメッセージが表示されていました。このエラーメッセージは削除され、コーティングツールは完全に機能するようになりました。
- サンプルファイル Heliar の回転の不具合 – 一部のユーザで、サンプルファイル Heliar に誤ったグラフィックが表示され、回転した筐体と機械部品がソリッドではなく、シェルとして表示されていました。これにより、これらのユーザは機械部品の筐体を操作して、光学部品を適切に取り付けることができませんでした。このサンプルファイルは更新され、機械部品が適切に表示されるように修正されました。
- バイナリレンズと複合レンズ – バイナリレンズと複合レンズを使用するシステムでは、レンズ エディタ ウィンドウが開きませんでした。このバグは修正されました。
- オプティクス マネージャ] (Optics Manager) が空 – ユーザが .ZBD ファイルをOpticsBuilder にインポートし、それに機械部品を追加した後、このシステムを閉じ、その後、新しいアセンブリを開始し、.ZBD ファイルをインポートして機械部品を追加すると、作成された2 番目のアセンブリでは、オプティクス マネージャ] (Optics Manager) が空になっていました。このバグを修正しました。
- Creo のクラッシュ – ユーザが Creo 内で OpticsBuilder アドインを無効にした時に発生するバグが修正されました。その後、ユーザが OpticsBuilder を再度有効にすると、Creo がクラッシュすることがありました。2 つ目のバグとして、ユーザが2 つの nZBD ファイルを更新] (Update ZBD File) コマンドを連続して実行すると、Creo がクラッシュする問題を修正しました。
- OpticsBuilder の更新 – OpticsBuilder の更新に関連する 3 つのバグを修正しました。修正したバグの 1 つにより、新しいマイナーまたはメジャーリリースが利用可能になったとき、ユーザにポップアップで通知されます。他の 2 つのバグは、ユーザが 8更新を確認] (Check for Update) をクリックすると、ブラウザ ウィンドウ開き、OpticsBuilder のダウンロードページへ移動するように修正されました。
- 日本語版 – 日本語オプションが有効になっている場合、OpticsBuilder のリボンが使用できるようになりました。
- p公差解析データ] (Tolerance data) – ユーザが以前のバージョンの OpticsBuilder (20.2.0 または 20.3.0) を使用して保存されたアセンブリを開くと、後のビルドでは 公差解析データ] (Tolerance data) が利用できませんでした。公差解析データ] (Tolerance data) はリリースされたすべてのバージョンの OpticsBuilder で利用できるようになりました。
- レンズ コーティング – ユーザが、エッジに面取りを追加するなど、CAD ツールを使用して光学部品を変更し、レンズエディタを使用して全ての面にレンズコーティングを適用し、その後、ユーザが面取りの値を変更するなど、CAD ツールを使用して別の編集を行うと、以前に定義されたレンズコーティングは失われ、”No coating” と表示されました。このバグは修正され、光学部品にさらなる変更を加えても、適用されたすべてのコーティングが保持されます。
- ドッキングされていない オプティクス マネージャ] (Optics Manager) – ユーザが左側の オプティクス マネージャ] (Optics Manager) ウィンドウを Creo ウィンドウからドッキングを解除する場合、ユーザが .ZBD ファイルをインポートし、.ZBD ファイルを閉じて、2 番目の .ZBD ファイルを開くと、動作しないことがありました。このバグは修正され、ドッキングが解除された オプティクス マネージャ] (Optics Manager) は複数のファイルを開いたり閉じたりしても継続して機能します。
4 CAD プラットフォーム
Dassault Systemes 社の決定により、OpticsBuilder for Solidworks は2021 年12 月31 日をもってサポート終了となります。現在ご利用中のお客様は、契約期間終了まで OpticsBuilder for Solidworks を継続してご利用いただけます。限定的な技術サポートは提供されます。詳細は、OpticsBuilder for Solidworks をご利用のお客様へお送りしたメールをご参照いただくか、担当者までお問い合わせください。この件に関する FAQ は、https://www.zemax.jp/pages/information-for-zemax-customers-using-solidworks をご覧ください。