2024 R1 リリースノート
2024年1月11日
1 お知らせ
1.1 Ansys Zemax OpticsBuilder の廃止
2024 R1がAnsys Zemax OpticsBuilderの最終リリース
2024 R1は新しい機能が追加される最後の OpticsBuilder リリースです。 このリリースの後は、さらなるリリースや不具合の修正は行われません。オプトメカパッケージングと解析を可能にするOpticsBuilderの役割は高く評価されますが、この役割は、Ansys Zemax OpticStudio および Ansys Speos 用に開発される新機能と機能拡張によって提供される計画です。 OpticStudio と Speos 間の統合された合理的なワークフローによって包括的なオプトメカ設計機能が実現され、Ansysの光学ツールを使用することで迅速に製品を市場に投入できるようになります。
リースライセンスの販売は停止されましたが、2024 年 7 月 1 日までは永久ライセンスを購入できます。これらの永久ライセンスには開発サポートは含まれませんが、テクニカルサポートは引き続き利用できます。 OpticsBuilder の永久ライセンスを持つユーザーは、OpticsBuilder でサポートされているバージョンの Creo (Creo 4 ~ 9) で永続的に使用できます。 詳細については、担当営業にお問い合わせください。
2 ツール、機能および利便性
2.1 方程式駆動インポート
OpticsBuilderが追加でサポートする方程式駆動インポート
OpticsBuilder は、2環状非球面レンズ] (Annular Aspheric Lens)、シリンダ2体積] (Cylinder 2 Volume)、矩形体積] (Rectangular Volume)を、方程式駆動インポート] (Equation-Driven Import)がサポートするコンポーネントのリストに追加しました。方程式駆動インポートを使用すると、面形状にパラメトリックに関連付けられている、公開された面の方程式にアクセス可能なコンポーネントをインポートできます。
2.2 ZOS ファイル形式の廃止
2025年1月にZOSファイル形式が廃止
OpticStudioは2025 年 1 月までに.ZOSファイル形式を廃止します。ユーザーはいつでもZOSファイルをOpticsBuilderにインポートできますが、バックグラウンドでZOSファイルをZMXファイルに変換するようにOpticsBuilder内のロジックが変更されました。ご不明な点がございましたら、担当営業にお問い合わせください。
3 バグ修正
Ansys Zemax OpticsBuilder 2024 R1には以下のバグ修正が含まれます:
- mZBDファイルの読み込み] (Import ZBD File) -
- Ansys Zemax OpticStudioのpOpticsBuilder向け準備] (Prepare for OpticsBuilder)で特定の図面入力を加えると、OpticsBuilderでZBDファイルがインポートできない問題が修正されました。
- Creoで表示されるブールネイティブ] (Boolean Native)、バイコーニック] (Biconic)、バイコーニックゼルニケレンズ] (Biconic Zernike lens)の形状が、Ansys Zemax OpticStudioと異なる問題が解消されました。
- シミュレーション] (Simulation) -
- OpticsBuilderのいくつかのバージョンで、シミュレーションがハングして妥当な時間内で終わらない問題が解消されました。
- 特定のテストシステムで、機械部品が追加されたときにシミュレーションが失敗する問題が解消されました。
- 特定のテストシステムで、機械部品が光路中に配置されているときにシミュレーション結果が正しくない問題が解消されました。
- ダブレットのサンプルファイルがビームクリッピング100%と不正確な表示をしていた問題が解消されました。
- 特性のアセンブリでシミュレーションが失敗して、“アイテム ‘Group Black Anodized.bsdf’ failed to import”のエラーメッセージが表示される問題が解消されました。
- サンプルファイル“cube_sat.asm”と“projector_optics.asm”で、主光線シミュレーションを生成しようとするとエラーが発生する問題が解消されました。