[オンラインセミナー] ZemaxとLumericalの連携第2部:ナノスケールからマクロスケールの光学系の往復 [Q&A]


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タイトル:ZemaxとLumericalの連携第2部:ナノスケールからマクロスケールの光学系の往復

日時:2022 年 8 月 24 日(水)14:00-15:20 

プレゼンタ:

アンシス・ジャパン株式会社 アプリケーションエンジニアII 平加 健介(ヒラカ ケンスケ)
アンシス・ジャパン株式会社 シニアアプリケーションエンジニア Manuel Mendez (メンデス マヌエル)

アブストラクト:
本オンラインセミナーでは、Ansys の光学ツールのポートフォリオが、メタサーフェスまたはメタレンズを設計するためのワークフローをどのように提供するか検討します。

これらの革新的な超薄型光学部品は、スマートフォンカメラ、AR/MR ディスプレイ、3D センシング、顔認証など、多くのアプリケーションにおいて、可視および IR 領域の光を制御するために使用することができます。

メタサーフェスはサブ波長であるため、メタレンズの位相と電界プロファイルを正確に決定するための電磁界ソルバー (Ansys Lumerial FDTD / RCWA) と目的のレンズ特性に最適化するための光線追跡 (Zemax OpticStudio) を組み合わせて使用することが重要になります。


10 replies

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Q:

メタレンズの設計において、入射光が平行光の0°入射としていますが、平行でなく、斜入射の場合も可能でしょうか。カメラレンズのように0以外の視野もある場合や、レンズ群の最後のレンズをメタレンズにしたい場合など。

 

A:

はい、可能です。視野の設定で斜入射の光線を設定することができます。セミナーでは視野を光軸上にしか設定していませんでしたが、以下のように視野を設定して斜入射の光線も設定することが可能です。

 

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Q:

LumericalのFar Field計算で焦点を確認することができますが、Zemaxの伝搬計算でも確認できます。どちらを使用するのが良いでしょうか?

 

A:

OpticStudioの物理光学伝搬では、Far Field Patterm(FFP)の結果は、確認することができません。物理光学伝搬で確認できるのは、各面におけるビームの放射照度と位相となります。FFPは離れた位置で測定したときの光源の特性となりますので、どちらが良いかはどのようなデータが必要かによって変わります。光源近傍におけるビームデータが必要な場合は、物理光学伝搬の焦点面分布やLumericalのNear Field Patternのデータになりますが、光源から離れた位置での角度分布などを含むビームデータなどが必要な場合はFFPのデータを使用することになります。

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Q:

メタレンズを用いたdiffuser などの照明光学系の設計方法を教えてください。

 

A:

Lumericalでナノスケール構造を持つ面のBSDFデータをエクスポートし、OpticStudioのノンシーケンシャルモードで散乱分布として設定することができます。このBSDFデータに基づいてOpticStudioで光線追跡をして、設計することができます。

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Q:

OpticsStudioで、X^2項を使った最適化を紹介いただきましたが、XYのグリッド(一定間隔のX,Y座標の位相の2次元分布)を使った最適化もできるのでしょうか?

A:

グリッド位相面を使用して位相分布を設定することはできますが、グリッド点を最適化の対象とすることはできません。グリッド位相面については、以下のヘルプファイルをご参照ください。

 

Q:

LumericalのFar Field計算で焦点を確認することができますが、Zemaxの伝搬計算でも確認できます。どちらを使用するのが良いでしょうか?

 

A:

OpticStudioの物理光学伝搬では、Far Field Patterm(FFP)の結果は、確認することができません。物理光学伝搬で確認できるのは、各面におけるビームの放射照度と位相となります。FFPは離れた位置で測定したときの光源の特性となりますので、どちらが良いかはどのようなデータが必要かによって変わります。光源近傍におけるビームデータが必要な場合は、物理光学伝搬の焦点面分布やLumericalのNear Field Patternのデータになりますが、光源から離れた位置での角度分布などを含むビームデータなどが必要な場合はFFPのデータを使用することになります。

 

ご回答ありがとうございました。大変恐縮なのですが、改めて一つ質問がありご回答いただけますでしょうか。

メタレンズの集光効率を確認するために(例えば、焦点距離は500um)、LumericalのFFPとOpticStudioの物理光学伝搬のデータは、どちらが一番正しいでしょうか?

 

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Q:

メタレンズの設計でLumericalはどのようなオプションが必要になりますでしょうか?

A:

シミュレーションのモジュールについてでしたら、FDTDが必要になります。

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Q:

メタレンズの設計でFDTDとRCWAを比較し、シミュレーションされていましたが、RCWAのみでも設計は可能という事でしょうか?

A:

半径の大きいメタレンズを設計する場合であれば、RCWA のみを使用してシミュレーションし、設計することが可能です。

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Q:

ご回答ありがとうございました。大変恐縮なのですが、改めて一つ質問がありご回答いただけますでしょうか。メタレンズの集光効率を確認するために(例えば、焦点距離は500um)、LumericalのFFPとOpticStudioの物理光学伝搬のデータは、どちらが一番正しいでしょうか?

A:

どちらもほぼ同じ結果が得られると思います。しかし、レンズを通してビームを伝搬させる場合は、物理光学伝搬の方が適していると考えられます。LumericalのFar Field は自由空間にしかビームを伝搬させることができませんが、物理光学伝搬は、レンズを通過させる必要がある場合でも、使用することができるためです。

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Q:

Webセミナーに関する資料をご提供いただくことは可能でしょうか。

A:

スライド資料を添付しますので、ご確認ください。

ありがとうございます。
今後の業務の参考とさせていただきます。

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