2020 年 10 月 13 日
OpticStudio 20.3.1 には、以下のバグ修正と機能改善が含まれています。
性能と安定性
·CAD – CAD の SolidWorks パーツを別の OpticStudio インスタンスにコピーするときの安定性が改善されました。
·[公差解析データ ビューア] (Tolerance Data Viewer) – 公差解析データ ビューアが視野/コンフィグレーションを分割するときに、感度解析タブの結果を正しく表示するようになりました。
·[単一光線追跡] (Single Ray Trace) – ミラー空間でないときに、k ベクトルと法線ベクトルが同一方向になる状況を考慮するため、単一光線追跡で出力する入射角度が変更されました。
·ZOS-API – ZOS-API シンタックス ヘルプが更新され、IAS_PhysicalOpticsPropagation インターフェース のすべての設定が含まれました。
·[ユーザー定義アパチャー] (User Defined Aperture) – 無効なユーザー定義アパチャーが読み込まれたときの安定性が改善されました。
·CAD - 最新バージョンの SolidWorks で作成された SAT ファイルが、OpticStudio で開けるようになりました。
·CAD - CAD 形状内の光線追跡アルゴリズムの改善により、[コード公差] (Chord Tolerance) 設定が高い場合の安定性が改善され、形状エラーが少なくなりました。
·CAD - [ユーザー定義アパチャー] (User Defined Aperture) のいくつかの形状問題が修正されました。
·CAD - ディセンタしたアパチャーを持つ STEP ファイルのエクスポートの問題が修正されました。
·CAD - 新しい CAD ライブラリ向けの ZAN 面マッピング ファイルが追加され、CAD ライブラリを切り替えたときに、旧式の ZEN 面マッピング ファイルが保持されるようになりました。
·CAD - シーケンシャル モードの [トロイダル] (Toroidal) 面の CAD エクスポートが改善されました。
·CAD - 無効な CAD ファイル拡張子の原因となっていた、バージョン管理された Creo ファイルの処理が修正され、リストに表示するようになりました。
·CAD - 親オブジェクトが複数の三角形で作成されたブーリアン オブジェクトの面が正しくない問題が修正されました。
·CAD - [光源 (インポート)] (Source Imported) オブジェクトの親オブジェクトが [CAD パート: STEP/IGES/SAT] (CAD Part: STEP/IGES/SAT) オブジェクトだったとき、エラー メッセージが表示されていた問題が修正されました。
·CAD - 楕円形の [シリンダ体積] (Cylinder Volume) が実装されました。
·[幾何光学的像解析] (Geometric Image Analysis) - 計算途中に、幾何光学的エンクローズド エネルギー解析を中断するときの安定性が改善されました。
材質とカタログ
·Rochester Precision Optics – ガラスのステータス、分散式の係数、dn/dt の定数、TCE、密度のデータが追加もしくは修正されました。また、13 種のガラスが削除されました。
新機能
·ZEN/ZAN ファイル – 新しい CAD ライブラリの追加に伴って、ZEN ファイルが ZAN ファイルに置き換わります。ロジックは以下のとおりです:
o すべての ZEN/ZAN ファイルには、フェイス 0 からフェイス 50 を持つ面 0 から面 50 で作成されます。面番号が 50 よりも大きい場合は、デフォルトでフェイスが 0 になります。(これまでの挙動と同じ)
o ZEN ファイルが存在して ZAN ファイルが存在しない場合、ZEN ファイルは新しく作成された ZAN ファイルにコピーされます。
o ZAN ファイルが存在して ZEN ファイルが存在しない、例えば旧式の CAD ライブラリへのダウングレードを選択した場合、ZAN ファイルは新しく作成された ZEN ファイルにコピーされます。
o ZEN ファイルが [面モード] (Surface Mode) で [Use single surface] (単一面を使用) オプションを使用している場合、ZAN ファイルを作成すると、すべての面がデフォルトで 1 つのフェイスとなります。